医療・介護のこと(認知症ケアパス)

新しい認知症治療薬(アデュカヌマブ、レカネマブ)はどのようなものですか?

どんな薬があるのでしょうか(認知症の治療について)」でもアルツハイマー型認知症に対する治療薬を紹介していますが、これまでの治療薬と異なり、アデュカヌマブやレカネマブはアルツハイマー型認知症の原因の一つと考えられているアミロイドβプラークを減少させると言われています。いずれも注射薬であり、アデュカヌマブは1ヶ月に1回、レカネマブは2週間に1回、注射(あるいは点滴)を一定期間受ける必要があります。
 
レカネマブについて
2023年1月7日に米国食品医薬品局(FDA)はアルツハイマー病による軽度認知障害または軽度認知症の患者を対象としたレカネマブの使用を迅速承認しました。製薬会社は2022年度中に日本でも承認申請を行い、2023年度中の承認を目指すとしています。レカネマブの最新の治験(薬の有効性や副作用を調べる研究)の結果は科学技術振興機構のサイエンスポータルの記事が詳しいので紹介します。
 
アデュカヌマブについて
2021年6月8日にはアデュカヌマブをアルツハイマー病の治療薬として承認したことから、新しい認知症治療薬として話題になりました。わが国においては2020年12月に製薬会社が同薬剤を独立行政法人医薬品医療機器総合機構に新薬承認申請していましたが、2021年12月に継続審議と判断されています。アデュカヌマブについて国立長寿医療研究センターのホームページで詳しく解説されています。

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